『AZEL -パンツァードラグーン RPG-』は、1998年1月29日にセガからセガサターン専用ソフトとして発売された3DアクションRPGです。『パンツァードラグーン』シリーズの第3作にあたり、従来のシューティングスタイルから大きく転換し、シリーズ初のRPGとして開発されました。

物語は、高度な文明が崩壊した後の世界を舞台に、帝国による攻性生物の支配と、それに抗う主人公エッジの旅を描いています。プレイヤーはドラゴンに騎乗しながら探索を行い、戦闘ではリアルタイムポリゴンによる演出と、位置取りを重視した独自のバトルシステムが採用されています。

戦闘は「アクティブタイムバトル」に近い形式で、行動ゲージを消費して攻撃や移動を行います。敵の攻撃範囲を示すレーダー表示や、ドラゴンの進化によって変化するロックオン数など、戦略性の高い設計が特徴です。また、探索中のインタラクションは「ロックオン」によって行われ、従来のコマンド選択を排した直感的な操作が導入されています。

演出面では、ほぼすべてのイベントがリアルタイムポリゴンで描写されており、当時としては非常に先進的な技術が用いられました。物語の中心には、人型攻性生物「AZEL（アゼル）」が存在し、彼女を巡る争いが物語全体の鍵を握ります。