『究極タイガーII PLUS』は、1990年代のアーケードシューティング黄金期を象徴するタイトル『究極タイガー』の流れを汲む作品であり、セガサターン向けに移植された縦スクロール型シューティングゲームです。開発は匠(Takumi Corporation)、販売はタイトーが担当しており、東亜プランの倒産後もそのスタイルを継承する形で制作されました。

本作の目的は、プレイヤーが戦闘機を操り、次々と現れる敵編隊や巨大ボスを撃破しながらステージを進めていくことです。敵の攻撃は高速かつ密度が高く、反射神経とパターン記憶が求められる設計となっています。

登場する機体は操作性にクセがあり、スピードや火力に個性があるため、プレイヤーの戦術選択が攻略に直結します。武器は複数種類存在しますが、特定のタイプ以外は使いづらく、前作の感覚でプレイすると苦戦を強いられる場面もあります。

システム面では、アーケード版の移植に加え、セガサターン独自のオリジナルモードが搭載されています。このモードではステージ数が増加しており、家庭用ならではの追加要素が楽しめます。さらに、縦スクロールを活かした画面構成により、アーケード的な臨場感が再現されています。

UIはシンプルながらも、ステージ終了後に挿入されるデモやロード演出がテンポに影響を与える場面もあります。操作性はセガサターンのコントローラーに最適化されており、ボンバー使用時の無敵時間など、現代的な配慮も見られます。

攻略においては、敵の配置や攻撃パターンを覚えることが重要です。特に縦スクロールの特性上、画面外からの奇襲に対応するためには、ステージ構成の理解が不可欠です。ボンバーは2種類あり、いずれも強力な効果を持つため、使いどころが攻略の鍵となります。

セガサターン版は、アーケード版に比べて演出やモード構成に違いがあり、コレクターやシリーズファンにとっては貴重なバリエーションとなっています。なお、現在ではプレミア価格が付いていることもあり、入手には注意が必要です。