『レイヤーセクションII』は、1997年10月30日にメディアクエストがセガサターン向けに発売した縦スクロール型シューティングゲーム。ジャンルは「シューティング」で、アーケード作品『レイストーム』の家庭用移植版にあたります。プレイヤーは最新鋭戦闘機「R-GRAY1」または「R-GRAY2」を操作し、宇宙植民地の反乱勢力「セシリア連合」との戦いを描いた作品です。
本作では、前作『レイフォース』(家庭用版『レイヤーセクション』)の2Dグラフィックから一新し、3Dポリゴンによる描画を採用。奥行きのある背景、立体的な演出、後方俯瞰視点による空間表現が特徴です。ロックオンレーザーによる多重攻撃やスペシャルアタック(ボム)を駆使し、敵編隊を撃破していきます。
ロックオンレーザーは同高度の敵にも対応可能となり、戦術の幅が拡張。ロックオン数の限界まで集中させることで、ハイパーレーザーが発生する仕組みも導入されています。2種類の機体選択、緊急回避用のスペシャルアタック、スコアに応じた難易度変化など、アーケード版の要素を忠実に再現しています。
セガサターン版では、CD-DA音源によるBGM再生やセーブデータ管理など、家庭用ならではの要素も追加。ただし、アーケード基板がPlayStation互換のFX-1Bであったため、セガサターンへの移植に際して一部演出や音質に差異が生じています。それでも、シリーズの流れを汲む正統な続編としての位置づけは揺るぎません。
原作は1996年にタイトーがアーケード向けに稼働した『レイストーム』。『レイヤーセクションII』はそのセガサターン向け移植版であり、前作『レイフォース』の移植版『レイヤーセクション』との連続性を意識したタイトルとなっています。シリーズは『レイクライシス』へと続き、縦スクロールSTGの代表的作品群として知られています。












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