『クロス・ロマンス 恋と麻雀と花札と』は、12人のヒロインとの恋愛模様を、対戦テーブルゲームを通じて描くシミュレーション・アドベンチャー。1997年3月28日にPlayStation版が、同年10月9日にセガサターン版が日本物産から発売されました。

本作は、『ムーンクレスタ』や一連の脱衣麻雀シリーズでアーケード市場を席巻した老舗メーカー、日本物産(ニチブツ)が家庭用ゲーム機向けに制作した恋愛シミュレーション作品です。物語は、主人公が転校先の高校で麻雀大会に出場することから始まり、幼馴染、お嬢様、スポーツ少女といった個性豊かなヒロインたちと交流を深めていきます。最大の特徴は、対戦種目を「麻雀」または「花札(こいこい)」からプレイヤーが任意に選択できる点にあります。これにより、麻雀のルールに不慣れなユーザーでも花札を選ぶことで物語を進めることが可能となっており、幅広い層への配慮がなされています。

対戦パートには、ニチブツが長年培ってきた本格的な思考ルーチンが搭載されており、美少女ゲームという枠組みでありながらも、手ごたえのある駆け引きを楽しむことができます。ヒロインたちのボイスには、國府田マリ子さん、今井由香さん、平松晶子さん、こおろぎさとみさんといった、90年代のアニメ・ゲーム界を代表する人気声優陣を起用。対戦中のリアクションやイベントシーンでの会話を盛り上げます。なお、開発元が脱衣麻雀で著名なメーカーではありますが、本作は全年齢対象(発売当時)の健全な恋愛アドベンチャーとして制作されており、過激な描写よりもキャラクターとのドラマ性に重きが置かれています。

本作を制作した日本物産(ニチブツ)は、1970年代からアーケードゲーム業界で活躍したメーカーであり、特に80年代以降は「脱衣麻雀」というジャンルを確立したことで知られています。しかし、本作のような家庭用オリジナル作品では、その技術力を純粋なテーブルゲームの面白さに昇華させており、硬派な雀士からキャラクターファンまで楽しめる作りとなっています。キャラクターデザインは同社の作品を多く手掛けたスタッフによるもので、90年代特有の温かみのあるアニメ絵が特徴です。

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