『御意見無用 Anarchy in the NIPPON』は、1997年にケイエスエスよりセガサターン向けに発売された3D対戦型格闘ゲームです。現代日本を舞台に、ヤンキー・極道・女子高生・サラリーマンなどの異色キャラクターが登場し、独自の世界観とユーモアを交えた格闘が展開されます。ゲームの監修には、当時の『バーチャファイター』界隈で著名だった池袋サラ、新宿ジャッキー、ブンブン丸、柏ジェフリーらが参加しています。

操作系はパンチ(P)、キック(K)、ガード(G)、エスケープ(E)ボタンで構成されており、『バーチャファイター3』に近い仕様ながらも、ジャンプ不可・パンチによるKO不可・挑発によるゲージ回復など、独自のルールが多数導入されています。キャラクターごとにユニークな技が設定されており、例としてサラリーマンの「鈴木茂夫」はカツラが吹き飛ぶ演出や「七年殺し」などの投げ技を持っています。

特定条件を満たすことで、監修者たちが操作可能な「鉄人モード」が解禁され、池袋サラや新宿ジャッキーらとの対戦が可能になります。全体としては、セガサターンの3D格闘技術を活かしつつ、コミカルかつ挑戦的な演出が施された異色作であり、格闘ゲームの枠を超えた個性派タイトルとして知られています。