『激突甲子園』は、全国高校野球大会を舞台にした育成型野球シミュレーションゲームです。セガサターン専用タイトルとして1997年に発売され、選手育成と戦術指示を組み合わせた独自のゲーム性が特徴です。プレイヤーは監督としてチームを率い、練習メニューや試合中の采配を通じて甲子園優勝を目指します。

本作では、選手の能力だけでなく、精神状態や体調管理が勝敗に影響します。試合は2D視点で展開され、打撃・守備・走塁のすべてに指示を出すことが可能。特定の選手が活躍すると実況が盛り上がる演出もあり、「この一打、まさかの逆転ホームラン!」といったドラマが生まれます。育成パートでは、練習の組み合わせによって能力が変化し、選手の個性を引き出す楽しさがあります。

セガサターンの性能を活かしたテンポの良い試合展開と、育成要素の奥深さが融合した本作は、野球ファンだけでなくシミュレーション好きにも支持されました。登場校や選手名は架空ながら、実在の高校野球を彷彿とさせる熱量が詰まっています。