『サイドポケット3』は、リアルな一人称視点と多彩な種目でビリヤードの魅力を再現したテーブルゲームです。シリーズ最終作として、セガサターンで1997年に発売され、ポリゴンによる立体的な台表示と手球中心のカメラ操作が導入されました。ショット方向のガイド線やキューの角度調整など、現実のプレイ感覚に近い操作が可能です。
ゲームモードはストーリー、対戦、トレーニング、トリックショットの4種類。ストーリーモードでは、推理アドベンチャー風の展開とビリヤード勝負が融合し、登場人物はフルボイスで演出されます。対戦モードでは、8ボールや9ボール、キャロムなど11種目が選択可能で、最大3人までプレイできます。「このCPU、わざと外してる?」と思うほど奇抜な思考ルーチンも話題になりました。
公益社団法人「日本ビリヤード協会」所属の女子プロ選手が監修を務めており、種目の豊富さと操作のリアリティは高評価を受けました。一方で、視点操作に慣れないプレイヤーには難易度が高く、従来の真上視点との切り替えも可能ながら、狙いにくさを感じる場面もあります。
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