『ウィリーウォンバット』は、360度カメラ操作とブーメランアクションを軸にしたセガサターン専用のクォータービュー型アクションアドベンチャーゲームです。

本作では、管理社会「プリズン」からの脱走を図る主人公ウィリーを操作し、鍵・宝石・パワーボールを集めながらステージクリアを目指します。操作はジャンプ・近接攻撃・ブーメラン投擲の3ボタン構成で、ブーメランは敵貫通・遠距離アイテム回収に活用可能です。カメラは360度自由に回転でき、障害物の裏に隠れたアイテムや敵を発見する探索性が強調されています。

ステージは立体構造で、ジャンプ判定や距離感の把握が求められる設計です。コンティニューはなく、リトライはメニューからの再挑戦となるため、後半ステージでは慎重な操作が必要です。英語音声による警告演出や、松下進によるキャラクターデザインも話題となりました。

セガサターン専用で1997年に発売され、ウエストンと松下進カンパニーが開発を担当。独自の操作感と演出で、後年“隠れた良作”として再評価される作品です。