『新海底軍艦 鋼鉄の孤独』は、1997年にアスキーよりセガサターン向けに発売されたシミュレーションゲームです。OVA『新海底軍艦』を原作としつつも、ゲーム版では独自の展開が加えられ、アニメでは未完だった物語が完結する構成となっています。プレイヤーは巨大海底軍艦「羅号」を指揮し、地空人との戦いを通じて人類の存亡をかけた戦闘に挑みます。

ゲームは戦略シミュレーション要素を中心に構成されており、艦隊の編成や兵器の選択、戦闘指示などを行いながらミッションを進行します。一部の戦闘シーンでは当時としては珍しい3DCGが採用されており、海中戦闘の臨場感を演出しています。また、原作には登場しない人型ロボットが登場するなど、ゲーム独自の設定も含まれています。

登場キャラクターはOVA版と共通しており、有坂剛やアネット、アブトゥーなどが物語を牽引します。プレイヤーは彼らの視点を通じて、地空人との対立や「羅号」の運命に関わる選択を迫られることになります。ストーリーは分岐要素を含まず、一本道で展開されるため、原作の補完的な作品として位置づけられています。