『蒼穹紅蓮隊』は、ライジングが開発しエイティングから1996年にアーケード(ST-V基板)で稼働した縦スクロールシューティングです。最大の特徴は、全方位照準固定システム「N.A.L.S.(No blindspot All range Laser System)」による広範囲ロックオン攻撃。ショットボタン長押しでワイヤーフレーム状のウェブを展開し、高低差を問わず範囲内の敵を捕捉、ボタンを離すと誘導レーザーで一斉攻撃します。拡散型と集中型の2モードを切替可能で、ロック数に応じてスコア倍率が変化するため、得点稼ぎと攻略の両面で重要なシステムです。

ゲームは横長画面を活かした広いプレイエリアと緩やかな縦スクロールが特徴で、全6ステージ(PS版は7ステージ)構成。自機は性能の異なる3機(PS版は4機)から選択でき、移動速度・最大ロック数・ウェブ形状が異なります。ボムは通常型と広域型を状況に応じて使い分けられ、ロックオン状態で発射するとピンポイント攻撃が可能。高低差や敵配置を活かした戦略性と、ロックオン一斉射の爽快感が魅力です。

セガサターン版(1997年2月7日)はアーケード版を高い再現度で移植し、サウンドテストや難易度設定を追加。PlayStation版『蒼穹紅蓮隊 黄武出撃』(1997年12月25日)は新ステージや新機体「黄武」を加えたオリジナルモードを収録し、演出やBGMも一部変更されています。両機種とも2人同時プレイに対応し、アーケードライクな緊張感を家庭で楽しめます。