『EVE burst error』は、シーズウェアが開発したコマンド選択式アドベンチャーゲームで、後に続く「EVEシリーズ」の第1作です。 1995年にPC-9801向けアダルトゲームとして発売され、その後18禁要素をカットした家庭用移植版が登場し、セガサターン版は特に高い評価を受けました。

物語は、私立探偵・天城小次郎と内閣調査室のエージェント・法条まりなの2人を主人公に据え、絵画盗難事件と要人護衛任務という別々の事件が、やがて国家規模の陰謀へと収束していくサスペンス。 本作の特徴である「マルチサイト・システム」により、プレイヤーは2人の視点を自由に切り替えながら進行します。一方の物語だけでは行き詰まり、もう一方を進めることで新たな展開が開く構造が高く評価されました。

セガサターン版では、アダルト描写を削除する代わりに演出やシナリオの補強、フルボイス化(主要キャラ)などが行われ、家庭用ADVとしての完成度を大きく高めています。 その後もWindows版、PS2版『EVE burst error PLUS』、PSP版『burst error -EVE The 1st.-』、リマスター版『EVE burst error R』など、多数のリメイク・移植が制作されました。