『天外魔境 第四の黙示録』は、1997年にハドソンよりセガサターン向けに発売されたRPGであり、天外魔境シリーズの第8作目にあたります。本作では、従来の「西洋人から見た誤った日本観」を描いたジパングを舞台とする構成から一転し、「日本人から見た誤った西洋」をテーマに、19世紀末のアメリカを舞台とした物語が展開されます。ホラー要素や宗教・戦争に関する風刺を含む、シリーズ中でも特にメッセージ性の強い作品です。
ゲームシステムは、ファーストパーソンビューによる戦闘と、リアルタイムクロックを活用した「PLGS(Personal Live Game System)」による日付連動イベントが特徴です。戦闘では、敵のHPがゼロになると専用の奥義ムービーが挿入される演出があり、また戦利品をギルドで換金する独自の経済システムが採用されています。魔法はインディアンの村で種を入手することで使用可能となり、MPは戦闘終了後に全回復する仕様です。
登場キャラクターは、雷神・夢見・禅剛・夕能・エースなど個性豊かな面々で構成され、各キャラクターが物語の中で成長を遂げていきます。敵勢力である「審判の十二使徒」は、アメリカ社会の問題を象徴する存在として描かれており、演出・音楽・声優陣の豪華さも本作の大きな魅力です。セガサターン版では2枚組CD-ROMで構成され、アニメーションと音声演出に重点が置かれた構成となっています。
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