『スカーレッドライダーゼクス』は、異世界からの侵略者に立ち向かう少年たちと教官である主人公の絆を描く紅傷(スカーレッド)のアドベンチャー。2010年7月1日にレッド・エンタテインメントからPlayStation 2で発売され、2012年4月26日にはファンディスクを同梱したPlayStation Portable版『I+FD ポータブル』、2015年11月19日には追加要素を含むPlayStation Vita版『Rev.』が発売されました。

物語の舞台は、理性的な「青の世界」と、本能によって侵略を繰り返す「紅の世界」が衝突を続ける現在に近い地球です。人類は紅の世界の生命体「ナイトフライオノート」に対抗するため、対位相外防衛機関「LAG」を設立し、戦闘ユニット「スカーレッドライダー」を結成しました。過去5回にわたり戦闘ユニットが全滅を繰り返す中、新たに第六戦闘ユニット「スカーレッドライダーゼクス(IS)」が結成され、主人公の麻黄アキラが教官兼指揮官として着任したところから物語が始まります。

ゲームプレイは、隊員たちとの交流を深める「アドベンチャーモード」と、教官として戦闘の指揮を執る「コマンダーモード」の二軸で進行します。アドベンチャーモードでは、少年たちの精神的な成長や葛藤が描かれる一方で、コマンダーモードでは敵の襲来に応じた緊迫感のある選択を迫られます。戦時下という極限状態において、教官としての任務を全うするか、一人の少女として彼らと愛を育むか、プレイヤーの決断が物語の結末を大きく左右します。

本作を象徴するシステムが、対になる存在との魂の融合を示す「レゾナンス(共鳴)」と、人間としての繋がりを重視する「サブスタンス(実体)」の選択です。レゾナンスを高めれば戦闘能力が向上しヒーローとしての宿命を背負うことになり、サブスタンスを重視すれば人間的な幸福に近づくものの、戦況には過酷な影響を及ぼします。この二者択一の概念が、単なる恋愛物語を超えた重厚なSF群像劇を成立させています。

ロック音楽と戦隊ヒーローの美学を融合させた独自の世界観も大きな魅力です。志倉千代丸氏がサウンドプロデュースを手掛け、熱いボーカル曲が戦闘やイベントを盛り上げます。pako氏による洗練されたキャラクターデザインと、佐藤大氏による重厚な設定が合わさり、乙女ゲームの枠組みを用いながらも「愛と死」という普遍的でシリアスなテーマを真正面から描いています。

『スカーレッドライダーゼクス』は、レッド・エンタテインメントが手掛けたオリジナルのメディアミックスプロジェクトです。ゲーム発売以降、ドラマCD、コミカライズ、そして2016年にはテレビアニメ化も行われ、多角的に「青の世界」と「紅の世界」の戦いが描かれました。

スカーレッドライダーゼクス

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