『裏切りは僕の名前を知っている -黄昏に堕ちた祈り-』、2010年10月28日に角川書店から発売されたPlayStation 2対応のアドベンチャーゲーム。
原作の幕間に隠されたオリジナルストーリーを描く、運命と絆を軸としたシネマティックな作品です。
本作は、小田切ほたる氏による人気漫画およびテレビアニメ『裏切りは僕の名前を知っている』を題材にしており、原作では語られなかった新たな脅威とドラマが展開されます。プレイヤーは主人公・桜井夕月（名前変更可能）となり、悪魔（デュラス）との戦いの中で、「戒めの手（ツヴァイルト）」と呼ばれる仲間たちと交流を深めながら、事件の謎を解き明かしていきます。
物語はアドベンチャーパートと戦闘パートで構成され、選択肢によってパートナーとの親密度が変化するマルチエンディング方式を採用しています。戦闘ではパートナーと協力して技を繰り出す連携要素があり、アニメ版と同じ豪華声優陣によるフルボイス演出が、シリアスかつ耽美な世界観をより一層盛り上げます。
原作の持つ儚くも美しい雰囲気をそのままに、ゲームならではの「if」の展開や、特定のキャラクターとの深い絆を描いた個別ルートなど、ファンが見たかった物語が丁寧に紡がれています。
本作は、小田切ほたるによる漫画『裏切りは僕の名前を知っている』を原作としています。前世からの因縁を持つ「祗王一族」と悪魔「デュラス」との戦いを描いたダークファンタジーであり、2005年から『月刊Asuka』にて連載されました。特殊能力を持つ主人公・夕月と、彼を守る美しき「戒めの手（ツヴァイルト）」たちとの関係性や、転生を繰り返す過酷な運命が繊細なタッチで描かれています。2010年にはテレビアニメ化もされ、女性層を中心に絶大な支持を集めました。
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