『ラブルートゼロ Kisskiss☆ラビリンス』は、2010年4月28日にアスガルドから発売されたPlayStation 2用の乙女向け恋愛アドベンチャーゲームです。原作は無料配信されていた携帯コミックで、異世界「ラビリンス」に飛ばされた女子高生・八重子が、クラスメイトや恋人と共に元の世界への帰還を目指すというファンタジー要素を含んだ恋愛ストーリーが展開されます。
ゲームは1日を朝・昼・夜の3パートに分けて進行し、探索や会話を通じて好感度を上げていく構成ですが、探索は完全にランダムでヒントもなく、戦闘も敵が1種類しか登場しないなど、ゲームシステムとしての完成度は極めて低いとされています。戦闘バランスやUI、演出面でも多くの問題が指摘されており、発売前から度重なる延期を経てリリースされたこともあって、発売後は「クソゲーオブザイヤー」据え置き機部門および乙女ゲー部門の次点に選出されるなど、悪い意味で話題となりました。
一方で、声優陣は当時人気の若手男性声優が多数起用されており、演技面では一定の評価を受けています。原作者が発売後に購入者へ謝罪コメントを出すという異例の事態も発生し、ゲーム史における問題作のひとつとして語られることが多い作品です。
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