廃部寸前の「第二文芸部」に所属する学生たちが、文化祭での演奏をきっかけにパンクバンドを結成し、ボロボロのワゴン車で全国各地のライブハウスを巡る旅に出る青春ロックンロール・アドベンチャー。『キラ☆キラ 〜Rock’n’RollShow〜』は、OVERDRIVEのデビュー作であるPCゲームを家庭用向けにアレンジし、2009年02月26日にプリンセスソフトからPlayStation 2で発売されました。物語は、退屈な学園生活に飽き足らない主人公・前島鹿之助とヒロインたちが、バンド活動を通じて衝突や和解を繰り返し、音楽と共に駆け抜ける一夏の軌跡を描いています。
テキストを読み進め、要所で出現する選択肢によって物語の展開や結末が変化するオーソドックスなノベル形式で進行します。物語の前半は学園祭に向けたバンド練習やメンバー集めといった学園ドラマが中心ですが、後半は実際に機材車に乗って日本各地を移動しながらライブを行うロードムービー形式へと移行します。各地でのトラブルや出会い、ライブの興奮と疲労、そしてバンドという集団特有の人間関係の軋轢が描写され、プレイヤーの選択がバンドの未来と、ヒロインたちとの関係性を決定づけます。
シナリオライター・瀬戸口廉也氏による、若者特有の焦燥感や衝動を言語化したテキストと、milktubがプロデュースする本格的なパンクロックサウンドが作品の核を成しています。作中に登場する楽曲は、実際のバンド演奏を前提とした構成で作られており、ライブシーンでは歌詞と演出が連動して物語を盛り上げます。PS2版では、原作の過激な描写が修正された一方で、新規イベントCGやシナリオの加筆が行われ、青春群像劇としての側面がより強調された内容として再構築されています。
原作を制作したOVERDRIVEは、milktubのbamboo氏が代表を務めるブランドで、「ロック」をテーマにした作品作りで知られています。作中のバンド「第二文芸部」は現実でもライブ活動を行いました。本作の音楽性やパンク・ロックの精神に興味を持った方は、関連するバンドのCDや、日本のパンクシーンを扱った音楽雑誌などを参照することで、ゲーム内で描かれるバンドマンたちの生き様をより深く理解することができます。













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