『12RIVEN -the Ψcliminal of integral-』は、2008年3月13日にKIDブランドより発売されたPlayStation 2用のSFサスペンスアドベンチャーゲームです。infinityシリーズの流れを汲む作品で、複数の視点と時間軸が交錯する重層的な物語が展開されます。
本作は、公安捜査官「鳴海孝之」と高校生「海津錬丸」の2人の主人公によるダブル主人公制を採用。プレイヤーはそれぞれの視点から物語を進め、異なる時間軸と立場で事件の真相に迫っていきます。舞台は2032年の東京。誘拐事件を発端に、量子論や観測者問題といったSF的テーマが物語に深く関わっており、選択肢によって分岐する複数のルートとエンディングが用意されています。
シナリオは打越鋼太郎が担当し、前作『Ever17』や『Remember11』と同様に、伏線とトリックを駆使した構成が特徴です。物語の鍵となる「∫(インテグラル)ルート」では、プレイヤーの認識そのものが問われる展開が用意されており、タイトルに含まれる「Ψ(サイ)」や「climinal(造語)」も物語の中核に関わっています。
ゲームクリア後には「Memories」モードが解放され、アルバムやムービー、BGMなどの閲覧が可能になります。また、グッドエンドを迎えることで追加要素が開放され、物語の全貌が明らかになります。













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