『信長の野望・革新』は、2005年6月22日にPC版が発売されたシリーズ第12作で、全国をフル3Dで再現した一枚マップ上で内政・外交・軍事がすべてリアルタイムに進行するシステムを採用した作品です。従来の「内政はターン制、合戦はリアルタイム制」という区切りを廃し、同一マップ上で全ての行動が同時進行するため、内政中に敵が侵攻してきたり、合戦中に外交交渉が発生するなど、常に変化する戦局への即応が求められます。

本作では「技術革新」システムが導入され、足軽・騎馬・弓・鉄砲・兵器・水軍・内政・築城といった分野ごとに学舎を建設し、適性の高い武将を研究に充てることで新技術を習得できます。これにより兵科や施設の性能を強化でき、外交交渉の条件として技術を取引することも可能になりました。諸勢力との協定や、支城を家臣に与えて「譜代家臣」とする制度など、勢力運営の幅も広がっています。

2007年9月14日にはPC版『with パワーアップキット』が発売され、史実シナリオ2本と架空シナリオ1本の追加、「川中島の戦い」や「三成挙兵」などのイベント、新武将・勢力・家宝編集機能の強化、台風発生や戦法威力調整などゲームシステム全般のカスタマイズ機能が加わりました。2008年3月6日にはPS2版・Wii版のパワーアップキットも登場し、家庭用機でも同様の拡張要素が楽しめるようになっています。