『ラスト・エスコート』シリーズは、ホストクラブを舞台に、イケメンホストたちとの恋の駆け引きを楽しむ女性向け恋愛シミュレーションゲームです。記念すべき第1作目『ラスト・エスコート ~深夜の黒蝶物語~』は、2006年1月26日にディースリー・パブリッシャーからPlayStation 2用ソフトとして発売されました。それまでの乙女ゲームといえば学園モノやファンタジーが主流でしたが、本作は「夜の世界」「大人の恋愛」をテーマにし、新たなジャンルを開拓しました。
プレイヤーは、仕事や私生活に疲れた女性となり、癒やしを求めてホストクラブを訪れます。ゲームの目的は、お気に入りのホストを指名し、会話やデートを重ねて彼との親密度を上げることですが、同時に「客」としての振る舞いも求められます。所持金を管理しながらクラブに通い、高価なボトルを入れて「シャンパンコール」を発生させたり、他の客と競って指名ホストのランキングを上げたりと、ホストクラブならではのシステムがシミュレーション要素として組み込まれています。
シリーズはその後、続編の『2』や、キャストを一新した『Club Katze(クラブ・カッツェ)』へと展開しました。いずれの作品も、ディースリー・パブリッシャーらしい「少しクセのあるキャラクター」や「コメディタッチの演出」が特徴です。甘い言葉を囁かれるロマンスだけでなく、個性強すぎるホストたちによるドタバタ劇や、現実では味わえない金銭感覚のバブルな体験が、プレイヤーに非日常的なストレス発散を提供しています。
本作のハイライトは、何と言っても高価なシャンパンを開ける瞬間です。現実世界でホストクラブに通わずとも、自宅での晩酌に少し背伸びをした「良いグラス」を使うことで、優雅で特別な気分を味わうことができます。美しく輝くクリスタルグラスに注げば、たとえ中身が炭酸水やノンアルコール飲料であっても、作中の姫君のようなラグジュアリーな夜を演出できます。













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