『プリンセスメーカー5』は、異世界からやってきた少女を現代社会で「娘」として育て上げる育成シミュレーション。2007年3月3日にサイバーフロントからPC版が発売され、2008年2月7日にPlayStation 2、同年9月25日にPSPへと移植されました。
プレイヤーは、かつて滅ぼされた王国の生き残りである少女の「親」となり、彼女が18歳になるまでの8年間を共に過ごします。シリーズで初めて舞台が現代の日本に設定されており、魔法や剣が存在する異世界と、携帯電話やインターネットが普及した日常が隣り合わせになった独自の世界観が描かれます。
育成システムは週単位のスケジュール管理を軸としています。月曜日から金曜日までの学校生活、放課後の習い事、週末の過ごし方などを細かく設定。学習による知力の向上だけでなく、アルバイトで社会性を養ったり、趣味の時間を設けて感性を磨いたりと、プレイヤーの教育方針が娘のステータスや性格に反映されます。
本作の大きな特徴は、娘のバイオリズムや感情の状態を可視化する「MOE(Motion of Emotion)」システムです。画面上の娘はステータスに応じて細かくアニメーションし、ストレスが溜まればため息をつき、嬉しいことがあれば笑顔を見せるなど、リアルタイムな感情表現がなされます。これに加えて、友達関係やライバルとの競争、恋愛といった複雑な人間関係もシミュレートされる仕組みです。
シリーズ最長となる8年間の育成期間(小学校高学年から高校卒業まで)により、成長に伴う外見の変化や進路選択の過程が緻密に描写されます。異世界からの刺客との戦闘要素も含まれており、平和な日常を守りながら、最終的に娘をどのような未来へ導くかを目指す構成となっています。
『プリンセスメーカー5』は、1991年にガイナックスから発売された『プリンセスメーカー』をシリーズの原点とする人気育成シミュレーションの第5作です。「父(または母)となって娘を育てる」というジャンルを確立したシリーズの集大成的な内容となっています。













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