『School Days L×H』は、全てのシーンがテレビアニメのようなフル動画で進行し、歪んだ愛執の果てに待つ衝撃の結末を描いた連続彩色アニメーションアドベンチャー。2008年1月17日にインターチャネルからPlayStation 2で発売され、その過激な内容と斬新な演出で多くのプレイヤーに強い印象を残しました。

物語は、主人公・伊藤誠が電車で見かける他校の女子生徒、桂言葉に密かな恋心を抱くことから始まります。隣の席の西園寺世界の協力によって言葉と交際することになった誠ですが、甘く穏やかな学園生活は長くは続きません。世界の秘めた想いや誠の優柔不断な行動、そしてヒロインたちの純粋ゆえに狂気を帯びた愛情が複雑に絡み合い、物語は取り返しのつかない悲劇へと突き進んでいきます。

システム上の最大の特徴は、静止画とテキストによる一般的なアドベンチャーゲームとは異なり、全編がフルアニメーションで描写される点です。プレイヤーは映像の流れの中で提示される選択肢を瞬時に選び、その決断がリアルタイムに物語の展開やキャラクターの感情に影響を及ぼします。映像を止めずに選択を迫るシステムは、あたかも自分がアニメの世界の当事者になったかのような緊迫感を生み出しています。

PS2版の副題である「L×H」は「Love(愛)」と「Hate(憎)」を象徴しており、本作独自の追加要素として複数の新規エンディングやイベントが収録されています。言葉や世界以外のサブキャラクターに焦点を当てた個別ルートも拡充されており、PC版以上に多角的な視点で人間ドラマを掘り下げることが可能です。CERO基準に合わせつつも、作品の持つ「毒」や「深み」を損なうことなく、よりドラマチックな学園悲劇として再構成されています。

本作が発売された時期は、テレビアニメ版の最終回を巡る「Nice boat.」という言葉が社会現象となっていた直後でもあり、家庭用への移植は非常に大きな注目を浴びました。単なる恋愛ゲームの枠を超え、人間の独占欲や裏切り、そして愛の果てに待つ結末を徹底的に描き切った本作は、今なおアドベンチャーゲーム史における異色の衝撃作として語り継がれています。

『School Days L×H』は、2005年にオーバーフローより発売されたPC用アダルトゲーム『School Days』を原作としています。映像表現の革新性と、三角関係の果てに待つ凄惨なバッドエンドの数々は、当時の美少女ゲーム界に多大な衝撃を与え、メディアミックスの枠を超えた文化的アイコンとなりました。

School Days

駿河屋あんしん&らくらく買取