『スーパーロボット大戦OG外伝』は、2007年12月27日にPlayStation 2用ソフトとしてバンプレストより発売されたシミュレーションRPGであり、『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』の続編にあたる作品です。本作は「OG(オリジナルジェネレーション)」シリーズの一作であり、他社アニメ作品を一切使用せず、バンプレストオリジナルのキャラクターと機体のみで構成されています。
本作の物語は、前作『OGS』に収録された「エピソード2.5」の完全版を中心に展開され、複数の勢力が入り乱れる中で、地球圏に新たな脅威が迫る様子が描かれます。特定の主人公は存在せず、コウタ・アズマやラウル・グレーデン、フォルカ・アルバークといった複数のキャラクターが物語の軸となって進行していきます。新たな敵勢力「修羅」や「デュミナス」の登場により、戦局はさらに混迷を極め、シリーズの世界観が一層広がりを見せる構成となっています。
ゲームシステムは『OGS』を踏襲しつつも、戦闘アニメーションの強化や新規ユニット・武装の追加、さらには「シャッフルバトラー」や「フリーバトル」といったおまけモードも搭載されており、ファンディスク的な側面も併せ持っています。特に「シャッフルバトラー」は、カードゲーム形式で遊べる独立したミニゲームであり、ユニットカードやコマンドカードを駆使して戦う戦略性の高い内容となっています。
また、前作『OGS』には登場しなかった『スーパーロボット大戦MX』のキャラクターや、『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』のトウマ・カノウなどがゲスト出演しており、OGシリーズの世界観をさらに豊かにしています。演出面では、主題歌「Rocks」のアレンジバージョンが最終ステージのBGMとして使用されるなど、シリーズファンへのサービス精神も随所に感じられる作品です。
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