『四八（仮）』は、2007年11月22日にバンプレストからPlayStation 2向けに発売されたアドベンチャーゲームで、全国47都道府県を舞台にした“ご当地怪談”をテーマにした構成が特徴です。

プレイヤーは日本各地を巡りながら、地域に根ざした都市伝説や怪談を読み進めていきます。各都道府県ごとに異なる語り部が登場し、実写映像や音声を交えた演出によって、物語に臨場感を与えています。シナリオは『学校であった怖い話』の飯島多紀哉氏が手がけており、前作の語り口や構造を踏襲しつつ、より広範な地域性を取り入れた内容となっています。

一方で、選択肢がランダムに提示される仕様や、都道府県ごとのシナリオボリュームの偏り、演出と内容の不一致など、プレイ体験に影響を与える問題点も存在します。ジャンルはアドベンチャーに分類されますが、パズルやRPG的な要素も混在しており、統一感に欠ける構成が賛否を呼びました。

『四八（仮）』はゲームオリジナル作品ですが、1995年にスーパーファミコンで発売されたホラーアドベンチャー『学校であった怖い話』の後継企画として位置づけられています。

シナリオを手がけた飯島多紀哉氏は、同作の原作者でもあり、全国の都市伝説を題材にした構成や語り部の登場など、前作との関連性が随所に見られます。