『実況パワフルメジャーリーグ2』は、前作の『実況パワフルメジャーリーグ』に続く、メジャーリーグを舞台にした野球ゲームの続編だ。キャッチコピーは「ようこそ、メジャーへ!」。本作では、2007年6月末時点の選手データが反映され、松坂大輔や岡島秀樹といった、当時MLBに移籍したばかりの日本人選手も収録されているのが特徴。もちろん、イチローや松井秀喜といった前作からの人気選手、そしてMLBのスーパースターたちも登場する。ただし、一部選手は権利関係で偽名での登場となる点には注意が必要だ。
本作は、パワプロシリーズが初めて日本国外で発売されたタイトルでもある。北米版では『MLB POWER PROS』としてリリースされ、日本版にはない選手エディットモードが搭載されていた。この海外展開が、後のシリーズのグローバル展開へと繋がっていく。
サクセスモードの魅力
本作のサクセスモードは、アメリカの大学野球を舞台にしたキャンパスライフ編。プレイヤーはメジャーリーガーを夢見る大学生となり、3年間でスカウトに認められ、マイナーリーグ入りを目指す。シーズン中は1週間ごと、それ以外は1ヶ月ごとにターンが進行する。前作に存在した継承システムやタッグ練習システムは廃止されたものの、新たな登場人物との出会いやイベントが、プレイヤーを飽きさせない。
主人公が所属するパワフル大学チューリップスは弱小チーム。個性的なチームメイトたちとの交流が、サクセスモードを盛り上げる。親友のヤーベン・ディヤンス、幼馴染のベッキー、ライバルのアルヴィン・ロックハートなど、魅力的なキャラクターたちが、主人公の成長をサポートしたり、時には立ちはだかったりする。また、ウィリーという伝説のメジャーリーガーの霊が登場し、主人公に憑依して助けたり、トラブルを巻き起こしたりするユニークな要素も。
対戦モードの新要素
対戦モードでは、MLB全30チームや自分で作成したアレンジチームを使用して対戦できる。本作から新たに“エキスパート”という投球システムが導入された。これは、プロ野球スピリッツシリーズで使用されているダイレクト投球システムで、リリース時にタイミング良くボタンを押すことでコントロールが向上するというもの。より高度な投球操作を楽しめるようになった。
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