『実況パワフルプロ野球14』は、2007年7月19日にコナミからPlayStation 2およびWii向けに発売された野球ゲームで、シリーズ第14作目にあたります。PS2版ではグラフィックや操作性がさらに洗練され、Wii版ではWiiリモコンを使った直感的な操作「リモパワ」モードが搭載されるなど、ハードごとの特色を活かした設計がなされました。
本作のサクセスモードは「プロ野球スター街道編」と「栄冠ナイン 目指せ名門野球部!」の2本立て。スター街道編では、レボリューション・リーグ(通称レ・リーグ)という架空のプロ野球リーグを舞台に、主人公が新球団「津々家バルカンズ」の崖っぷち選手として1年以内の再起を目指します。友情タッグ練習やスターダムシステム、プレーオフ制など、従来のプロ野球編とは異なる育成とドラマが展開されます。
一方の栄冠ナインは、プレイヤーが高校野球部の監督となり、練習指導や試合采配を通じて甲子園優勝を目指すシミュレーション型モード。選手の信頼度や練習設備、進路指導など、長期的な育成と戦略が求められ、後のシリーズでも人気モードとして定着するきっかけとなりました。
マイライフモードでは「引退の花道編」など新たなプレイスタイルが追加され、プロ野球人生の終盤を描くシナリオが楽しめます。ペナントモードでは最長20年プレイが可能で、クライマックスシリーズの導入や新外国人選手の獲得など、球団運営の自由度も向上しました。
2007年のプロ野球では、セ・リーグは中日ドラゴンズがクライマックスシリーズを制して日本一に輝き、パ・リーグは北海道日本ハムファイターズがリーグ優勝。ダルビッシュ有や中村紀洋、ウッズらの活躍が話題となり、これらの選手たちの成績や能力が本作のデータにも反映されています。
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