『Memories Off #5 encore』PS2版は、2007年にサイバーフロントより発売された『Memories Off #5 とぎれたフィルム』の後日談にあたるファンディスクです。本作は「麻尋エンド」後の半年後を舞台に、主人公・河合春人と映画サークル「CUM研」の仲間たちが再び映画制作に取り組む様子を描いています。物語は日名あすか、仙堂麻尋、一条秋名の3人を中心に展開され、それぞれに専用ルートが用意されています。
本作では、春人と麻尋の関係が曖昧なまま進行し、そこにあすかの積極的なアプローチや新キャラクター・秋名の加入によって人間関係が複雑化していきます。ヒロインごとの視点切り替えが随時行われる構成となっており、物語が多面的に展開されるのが特徴です。前作の攻略ヒロインである美海と瑞穂は登場せず、香月はサブキャラクターとして扱われています。
開発は当初KIDが担当していましたが、同社の破産により一時中断され、サイバーフロントが権利を取得したことで再開されました。その後、旧KIDスタッフが移籍した5pb.が開発を引き継ぎ、完成に至っています。主題歌「キミが居た証拠に」およびエンディングテーマ「ロマンシングストーリー」は彩音が担当しており、音楽面でもシリーズの雰囲気を継承しています。
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