『ローグ ハーツ ダンジョン』は、2007年4月26日にコンパイルハートから発売されたPlayStation 2用のダンジョンRPGで、1980年代に登場した元祖ローグライクゲーム『Rogue』の精神を受け継いだ作品です。監修には日本にローグを紹介した太田純氏を迎え、原作の持つ「毎回構造が変化するダンジョン」「アイテムの効果が不明」「死んだらすべて失う」といった特徴を踏襲しつつ、現代的なアレンジを加えています。

プレイヤーは男女いずれかの主人公を選び、ランダム生成されるダンジョンに挑みます。戦闘はターン制で、属性相性やモンスターの習性を見抜くことで有利に進めることが可能です。アイテムには隠された効果があり、使ってみるまで正体がわからない緊張感も健在。また、ゲームオーバー時にはスコアが記録され、スコアに応じてメダルを獲得し、初期装備の強化や「初代ローグ風モード」の解放といった要素に繋がります。

一方で、セーブがダンジョン外に限られる点や、テンポの遅さ、演出の地味さなどが指摘されており、ローグライク初心者にはやや敷居が高い側面もあります。それでも、原点回帰的な硬派なゲーム性と、繰り返し遊ぶことで見えてくる奥深さは、ローグライクファンにとって魅力的な一作です。