『エルヴァンディアストーリー』は、光と闇の神々をめぐる壮大な戦乱を描いた、高難易度(?)で知られるファンタジーシミュレーションRPG。2007年4月26日にスパイクからプレイステーション2で発売され、豪華クリエイター陣の集結で発売前から大きな注目を集めたオリジナルタイトルです。

物語の舞台は、3つの国からなる連合国家エルヴァンディア。カストール領主の息子である主人公アシュレイは、突如として侵攻を開始した帝国ゲネスとの戦いに身を投じ、やがて神の欠片「グラセウム」を巡る因縁に巻き込まれていきます。ゲームシステムは、マス目状のマップでユニットを動かすオーソドックスなターン制ストラテジーを採用しており、剣・槍・斧の3すくみや、ユニットのクラスチェンジといった要素が盛り込まれています。

本作には「光」「闇」「真」という3つのシナリオルートが存在し、プレイヤーの行動によって結末が大きく分岐します。しかし、唐突なシナリオ展開や、独特すぎるゲームバランス、そしてロード時間の長さなど、プレイヤーを困惑させる要素も多く含んでいます。それゆえに、単なる王道RPGの枠には収まらない、強烈なインパクトを残す作品として一部でカルト的な人気を誇ります。

『エルヴァンディアストーリー』はゲームオリジナルの作品です。特定の原作はありませんが、『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』などで知られる藤原カムイ氏がキャラクターデザインを手掛けており、氏の描く重厚なファンタジー世界観がビジュアルのベースとなっています。

エルヴァンディアストーリー(ゲーム)