『夢見師』は、予知夢と記憶をテーマにした伝奇恋愛アドベンチャーゲームです。2006年12月28日にプリンセスソフトからPlayStation 2用ソフトとして発売されました。美少女ゲーム業界では「PC版から家庭用への移植」が一般的ですが、本作はPS2版がオリジナルとして先行発売され、後に18禁要素と追加シナリオを加えたPC版(ブランド:H℃)が逆移植されるという、珍しい経緯を持つ作品です。

物語の舞台は、古都の風情が残る広島県尾延市(尾道市がモデル)。主人公の夢村広宇(ゆめむら ひろう)は、ある日突然「同じ日を2回繰り返す」という不思議な現象に巻き込まれます。1回目は「夢」として未来を体験し、2回目はその知識を持って「現実」を変えることができる能力、それが「夢見師」の力です。プレイヤーはこの能力を使い、ヒロインたちに降りかかる悲劇的な運命を回避していきます。

しかし、運命を変えることには重い代償が伴います。悲劇を回避するたびに、主人公はヒロインに関する大切な思い出を失ってしまうのです。ゲームはテキストを読み進めるノベル形式で進行し、選択肢によって物語が分岐します。システム面では快適なスキップ機能やバックログを備えており、ストレスなく物語に没入できます。

本作は、切なさを伴うシナリオや独特のミステリアスな雰囲気が高く評価されています。一方で、シナリオ全体のボリュームがやや控えめである点や、解決されない謎が残る消化不良感を指摘する声もあります。それでも、記憶を犠牲にして愛する人を守るというテーマ性は強く、プレイ後に独特の余韻を残す一作です。

本作の重要な鍵となるのは「夢」です。主人公のように未来を見ることはできなくとも、見た夢を記録する「夢日記」をつけることで、自分の深層心理や隠れた願望に気づくきっかけになります。枕元に上質なノートとペンを常備し、目覚めた直後の淡い記憶を書き留める習慣は、現実世界をより深く生きるためのインスピレーションを与えてくれます。

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