『ひめひび -Princess Days-』は、男子校に唯一の女子生徒として入学した主人公が、個性豊かな面々に翻弄されながら「プリンセス」として学園生活を謳歌する女性向け恋愛アドベンチャー。2006年12月28日にTAKUYOからPlayStation 2で発売され、その後2008年7月17日にPlayStation Portable、2017年7月20日にPlayStation Vita、2020年9月10日にNintendo Switchへと移植されました。なお、Vita版以降は『ひめひび 1学期 -Princess Days-』というタイトルで展開されています。
物語の舞台は、歴史ある男子校「私立天慶学院」。突然の共学化に伴い、一等賞を取れば何でも願いが叶うという「特待生(プリンセス)」制度が導入されます。主人公の天野亜衣子は、祖父の陰謀によってこの学院の記念すべき第1号女子生徒として送り込まれ、全校生徒の注目の的となる「プリンセス」としての日々を送ることになります。
ゲームはオーソドックスなテキスト選択型で進行します。攻略対象となるキャラクターたちは、高圧的な生徒会長や護衛役の同級生など、一癖も二癖もある男子ばかり。彼らとの会話やイベントを通じて好感度を調整し、それぞれの個別エンディングを目指します。物語は全体的にハイテンションなコメディタッチで描かれ、軽妙な掛け合いがシナリオの主軸を担っています。
後年の移植版では、新規シナリオやイベントグラフィックの追加、高解像度化が行われました。特にSwitch版では大画面でのプレイや携帯モードでの操作性が最適化されており、長年にわたって愛されるシリーズの原点を現代の環境で体験できる構成となっています。
『ひめひび -Princess Days-』は、乙女ゲームを数多く手がけるTAKUYOによるオリジナルタイトルです。学園を舞台にした恋愛とコメディの融合が支持され、続編『二学期』や派生作品へと繋がる人気シリーズの第1作目にあたります。













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