『大戦略VII エクシード（だいせんりゃくセブン エクシード）』は2006年12月14日にシステムソフト・アルファーからPlayStation 2向けに、2008年5月22日に同社よりPlayStation Portable向けにも発売された戦略シミュレーションゲームで、シリーズ第7作『大戦略VII』をベースに機能強化と兵器追加を施した拡張版です。プレイヤーは各国の指揮官となり、兵器を生産・運用しながら敵勢力の首都制圧を目指します。

本作では、海中・海上・陸上・低空・中空・高空の6階層による立体マップが採用されており、兵器の配置や移動に高度差の概念が加わっています。これにより、航空機の飛行経路や地上兵器の射程管理など、従来以上に緻密な戦術が求められます。1ヘックス内に複数ユニットを階層別に配置できる「マルチスタック」や、迎撃兵器による自動防空、建造物の破壊・修復コマンドなども導入されています。

PS2版は据置機向けに描画や操作性が強化され、PSP版ではアドホック通信による対戦機能や追加兵器・マップが収録されています。登場兵器は1960年代以降の実在兵器を中心に400種類以上。キャンペーンモードではユニットの持ち越しや分岐ルートが可能で、フリーマップやミッションモードも充実しています。初心者向けのチュートリアルも搭載されており、シリーズ未経験者でも入りやすい設計です。