『REC ☆ドキドキ声優パラダイス☆』は、2006年11月30日にアイディアファクトリーから発売されたPlayStation 2用アドベンチャーゲームで、花見沢Q太郎原作の漫画・アニメ『REC』を題材にした恋愛ドラマ作品です。

プレイヤーは、お菓子メーカー「胃ノ上製菓」に勤めるサラリーマン・松丸文彦となり、新人声優・恩田赤との同棲生活を送りながら、CM制作やイベント運営に奔走します。物語は、赤との関係を軸に、幼なじみの遠藤もみじが上京してきたことで三人の共同生活が始まり、恋と仕事の両立に悩む波乱の1か月が描かれます。

ゲームはテキストアドベンチャー形式で進行し、選択肢によってストーリーが分岐します。最大の特徴は「マルチ声優システム」で、ゲームオリジナルキャラクター・遠藤もみじの声を5人の声優(井ノ上奈々、水橋かおり、落合祐里香、庄子裕衣、出野明日香)から選択可能です。ゲーム開始時にサンプルボイスを聞いて選ぶことができ、同じキャラクターでも異なる演技で物語を楽しめます。

また、週ごとに行われるCM撮影では、起用するヒロインや衣装、セリフ、キャッチコピーをプレイヤーが決定でき、演出の自由度が高いのも特徴です。限定版には特典としてドラマCDが同梱されました。

『REC』は花見沢Q太郎による漫画作品で、2002年から2007年まで『月刊サンデーGX』に連載されました。新人声優・恩田赤とサラリーマン・松丸文彦の同棲生活を描いたラブコメディで、2006年にはテレビアニメ化もされました。本作はその世界観をベースにしたゲーム作品です。