『カオスウォーズ』は、2006年9月21日にPlayStation 2向けに発売されたシミュレーションRPGであり、アイディアファクトリー、アルゼ、アトラス、レッド・エンタテインメントの4社による異色のコラボレーション作品です。参戦作品には『シャドウハーツII』『グローランサー』『GUNGRAVE O.D.』『新選組群狼伝』などが含まれ、総勢50名以上のキャラクターが登場します。発売後は、演出やシステムに賛否が分かれましたが、Sound Horizonによる主題歌「終端の王と異世界の騎士」が話題となり、2008年には北米版も発売されました。

プレイヤーは、学園の裏山で異世界へと転移した高校生・日下兵真として、召喚された戦士「ナイツ」とともに戦います。戦闘はターン制のSRPG形式で展開され、キャラクターごとに異なる武器やスキルを駆使して敵を撃破します。加えて、必殺技発動時には原作の演出が再現される場面もあり、ファンにとっては見逃せない要素となっています。その過程で、プレイヤーは探索によって新たなマップを開放し、仲間の加入条件を満たしながら物語を進めます。

戦闘では、銃による「バーストコンボ」や、リアライズによる強化演出など、作品ごとの特色が反映された技が登場します。加えて、キャラクターの成長はステータスごとに異なるEXP配分で管理されており、素早さの高いキャラほど有利に戦闘を展開できます。その結果、ウェレスのような高機動型キャラが突出した活躍を見せる一方、成長の遅いキャラは後半での運用が難しくなります。

物語は、異世界の謎や召喚の真相、各作品のキャラクターたちの思惑が交錯する展開で構成されます。加えて、特定のルートでは1対1の強制戦闘や連戦が発生し、主人公の育成状況によっては進行不能になるケースも存在します。そのため、プレイヤーは仲間の選定と育成方針を慎重に調整しながら進める必要があります。なお、真エンディングの存在が噂されましたが、公式資料では確認されておらず、続編も発表されていません。