『神業-KAMIWAZA-』は、2006年にアクワイアよりPlayStation 2向けに発売されたステルス泥棒アクションゲームです。プレイヤーは義賊「海老三」となり、病に倒れた娘「すずな」の治療費を得るため、盗みの道に再び足を踏み入れます。殺しや暴力を禁じた義賊として、隠密行動と盗みの技術を駆使しながら、町の人々に富を分け与えることが目的となります。

ゲームシステムは独自の「隠コンボ」「盗コンボ」によって構成されており、敵の視線を奪うことで「素敵点」を獲得し、その直後に盗みを行うことで「素敵スティール」が発動します。盗品は風呂敷に包んで持ち運び、換金や民衆への施しに使用可能です。変装やジャストステルス、スリ盗り、錠前破りなど多彩なアクションが用意されており、プレイヤーの行動によって物語の展開やエンディングが分岐します。

舞台は江戸末期の架空都市「三角」で、商家・武家・港・神社など多様なエリアが存在します。登場人物には兄貴分の藍之助、盗人組織の元締め、火付盗賊改の御頭などが登場し、義賊としての信念と過去の因縁が交錯する物語が展開されます。2022年にはHDリマスター版『神業 盗来 -KAMIWAZA TOURAI-』がPS4/Switch向けに発売され、操作性や演出面が改善されています。