『街ingメーカー2 〜続・ぼくの街づくり〜』は、プレイヤー自身が街の住人となり、現場の声を聞きながら理想の都市を作り上げるシミュレーションゲーム。2006年07月13日にディースリー・パブリッシャーからプレイステーション2で発売されました。その翌年、2007年11月29年には、新たなテナントや歴史的建造物を追加し、ゲームバランスを調整した改良版『SIMPLE2000シリーズ Vol.121 THE ぼくの街づくり2 〜街ingメーカー2.1〜』も発売されています。本作は、神の視点からパラメータを操作する従来の都市開発ゲームとは一線を画し、一人の人間として街中を歩き回り、住民と直接対話することで発展の糸口を見つける「現場主義」のスタイルを貫いています。
ゲームプレイは、何もない広大な土地に道路を敷き、最初の住民を誘致することから始まります。プレイヤーは「都市開発プロデューサー」として街を奔走し、住民に話しかけて「コンビニが欲しい」「学校が遠い」といった要望(リクエスト)を聞き出します。その声を反映して適切な場所にテナントを設置することで住民の信頼を勝ち取り、新たな転入者を呼び込むという「人脈」が全ての鍵を握るシステムです。本作ではマップが大幅に拡大され、バスや鉄道、高速道路といった交通網の整備が可能になったほか、お城や大仏といったランドマーク的な建造物も設置できるようになり、よりダイナミックで個性的な街作りを楽しめるようになりました。
本作の最大の特徴は、300種類以上にも及ぶ実在企業の店舗(テナント)が実名で登場する点です。吉野家、TSUTAYA、ユニクロ、トイザらス、牛角といった馴染みのある看板が街に立ち並ぶ様子は、架空の都市でありながら強烈なリアリティと生活感を演出します。自分で区画整理した道路を歩き、誘致したファミレスで食事をし、住民たちの感謝や不満の声に耳を傾けるという、単なる数値上の管理者では味わえない「街の息吹」を肌で感じられる没入感こそが、本シリーズの真骨頂です。
開発元のインディソフトウェアは、この「街ingメーカー」シリーズを通じて、都市開発シミュレーションにRPGのような冒険とコミュニケーションの要素を融合させました。自分が作った街を歩くという体験は、現実の街並みを見る目をも変える力を持っています。都市計画がいかにして行われているのか、その仕組みや法規制について学ぶことで、ゲーム内の区画整理がいかに理に適っているか(あるいは無茶苦茶か)を知る楽しみが増えます。













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