『かしまし ～ガール・ミーツ・ガール～ 「初めての夏物語。」』、2006年3月30日にマーベラスインタラクティブから発売されたPlayStation 2対応の恋愛アドベンチャーゲーム。不慮の事故により男性から女性になってしまった主人公を巡る、少女たちの繊細で少し不思議な三角関係を描いた、ひと夏の思い出の作品となっています。
あかほりさとる氏と桂遊生丸氏による人気漫画およびテレビアニメ『かしまし ～ガール・ミーツ・ガール～』を題材としており、物語はアニメ版の第8話と第9話の間に位置するオリジナルエピソードとして展開されます。主人公の大佛（おさらぎ）はずむは、担任の並子先生の提案で、幼馴染の来栖とまりや憧れの神泉やす菜たちと共に、避暑地である「湯ノ山村」へ一週間の旅行に出かけることになります。
本作では、アニメ版のメインキャストによるフルボイス収録に加え、原作者書き下ろしのゲームオリジナルキャラクターとして、はずむの幼馴染である「八部はねる」や、引っ込み思案な少女「観音かけ乃」が登場します。豊かな自然に囲まれた田舎町で、彼女たちとの新たな出会いや、揺れ動くヒロインたちとの関係性が丁寧に描かれます。プレイヤーの選択によって物語が分岐し、それぞれのキャラクターと迎える異なる結末を楽しむことが可能です。
蝉時雨や川のせせらぎ、そして夜空に咲く花火。美しく描かれた夏の情景の中で、性別を超えた「好き」の気持ちが交錯する、優しくも切ないガール・ミーツ・ガールの物語です。
本作は、あかほりさとる（原作）、桂遊生丸（作画）による漫画『かしまし ～ガール・ミーツ・ガール～』を原作としています。2004年から『月刊コミック電撃大王』にて連載され、2006年にはテレビアニメ化もされました。宇宙人の宇宙船墜落事故に巻き込まれ、肉体再構成の過程で女性になってしまった少年・大佛はずむと、彼（彼女）を取り巻く少女たちの複雑な恋愛模様を描いた百合作品です。
コメントを追加