『ネオ アンジェリーク』は、2006年にPlayStation 2向けに発売された「ネオロマンス」シリーズの第4作であり、「アンジェリーク」シリーズの世界観を継承しつつも、キャラクターや設定を一新した構成となっています。本作では、主人公アンジェリークが「オーブハンター」として魔物「タナトス」と戦う使命を担い、複数の男性キャラクターと共に冒険と交流を重ねていく物語が展開されます。

ゲームシステムは、依頼を受けて各地を巡るRPG的な構造を採用しており、戦闘・探索・イベント進行が組み合わされた設計です。戦闘はターン制で、各キャラクターが異なる武器や特技を用いて戦う形式となっており、戦闘演出と恋愛イベントが連動する構造が特徴です。また、依頼達成や交流によって親密度が上昇し、エンディング分岐に影響を与える仕様が導入されています。

登場キャラクターは、レイン・ニクス・ジェイド・ヒュウガ・ルネ・ベルナールなど、個性豊かな男性陣が揃っており、それぞれに固有の背景とイベントが用意されています。主人公アンジェリークは、浄化能力を持つ少女として選ばれ、彼らと共に「陽だまり邸」を拠点に活動を開始します。物語は、彼女の成長と仲間との絆、そして宇宙の危機に立ち向かう使命を軸に展開されます。

2008年には、フルボイス化と新規イベント・スチルの追加を施した『ネオ アンジェリーク フルボイス』が発売され、演出面の強化が図られました。さらに、同年にはPSP版『ネオ アンジェリーク Special』も登場し、新キャラクターの追加やイベント拡張が行われています。キャラクターデザインは由羅カイリ氏が担当し、シリーズの美術的統一感と演出力が維持されています。