『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』は、2006年3月2日にバンダイからPlayStation 2向けに発売された3Dアクションシューティングゲームで、開発はベックが担当しました。宇宙世紀を舞台にしたガンダム作品群を横断的に扱う構成で、「宇宙世紀の総決算」を掲げた意欲作です。プレイヤーは一年戦争からコスモ・バビロニア建国戦争までの戦乱を、原作キャラクターやオリジナル主人公の視点で追体験していきます。
ゲームモードは大きく分けて4つあり、原作の名場面を再現する「クロニクルモード」、オリジナル主人公カムナ・タチバナとその子供たちによる世代交代型の「プログレスモード」、特殊条件下の戦闘を楽しむ「エクストラモード」、そして対戦形式の「VSモード」が用意されています。特にプログレスモードでは、所属陣営の選択や結婚・子供の誕生といった要素が導入されており、宇宙世紀の戦史を一兵士の視点から俯瞰する構成が特徴です。
戦闘システムは『ガンダムバトルシリーズ』に近い操作感で、チャージショットによる武装切替やマルチロック、スキル発動などが導入されています。リアルな挙動よりもアニメ的なスピード感と爽快感を重視した設計で、ファンネルやヴェスバーなどの演出も派手に再現されています。また、特定の敵を倒すことで「カード」が出現し、機体・キャラクター・BGM・ムービーなどをコレクションできる要素もあります。
参加作品
- 機動戦士ガンダム
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- 機動戦士Ζガンダム
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 機動戦士ガンダムF91
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム
『機動戦士Vガンダム』は未参戦であり、宇宙世紀の「総決算」と銘打ちながらも時代的にはU.C.0123までの構成に留まっています。また、プログレスモードをベースにした漫画作品『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』も存在し、ゲームでは描かれなかったキャラクターの背景や戦後の展開が補完されています。
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