『乙女はお姉さまに恋してる』は、2005年にキャラメルBOXよりPC向けに発売された恋愛アドベンチャーゲーム『処女はお姉さまに恋してる』の全年齢版タイトルであり、2005年12月29日にPlayStation 2向けにアルケミストから移植された作品です。略称は「おとボク」で、女装した男子が名門女子校に編入し、周囲の女生徒たちとの交流を通じて成長していく物語が描かれています。

ゲームはテキスト選択型のアドベンチャー形式で進行し、プレイヤーは主人公・宮小路瑞穂として複数のヒロインとの関係を築いていきます。PS2版では、PC版の18禁要素を排除しつつ、フルボイス化や新規イベントCGの追加、インターフェースの最適化などが施されています。エンディングは複数用意されており、選択肢によって物語が分岐する構成となっています。

登場キャラクターには、十条紫苑、御門まりや、周防院奏、厳島貴子など個性豊かなヒロインが揃っており、それぞれに固有のシナリオが展開されます。声優陣には堀江由衣、松来未祐、浅野真澄、神田朱未などが起用されており、演出面でも高い完成度を誇ります。2006年にはTVアニメ化もされ、メディアミックス展開が行われました。