『トム・クランシーシリーズ スプリンターセル カオスセオリー』は、2005年にユービーアイソフトからPlayStation 2、Xbox、PC向けに発売されたステルスアクションゲームで、『スプリンターセル』シリーズの第3作目にあたる作品です。

本作では、NSA(国家安全保障局)の秘密部隊「サード・エシュロン」に所属するエージェント、サム・フィッシャーが、サイバーテロによる国際危機を阻止するため、ペルーや日本、ニューヨークなど世界各地を潜入捜査していきます。プレイヤーは、暗闇に身を潜め、敵の視界や音に注意しながら、情報収集や破壊工作を遂行します。目的は、誘拐されたエンジニアの救出と、機密情報の回収または抹消です。

本作では、シリーズ初の近接格闘攻撃やナイフによる無力化が導入され、潜入の自由度が大幅に向上しています。さらに、音の反響や環境音を利用したステルス行動が可能となり、プレイヤーは周囲の状況を読みながら慎重に行動する必要があります。グラフィックはUnreal Engine 2.5を採用し、光と影の表現が強化され、リアルな潜入体験を実現しています。

また、協力プレイモードや対戦型マルチプレイヤーも搭載されており、スパイと傭兵に分かれて非対称型の対戦が楽しめます。シリーズの中でも完成度が高く、ステルスアクションの到達点と評される作品です。