『巫女舞 〜永遠の想い〜』は、2005年にKIDよりPlayStation 2向けに発売された恋愛アドベンチャーゲームです。本作は、etudeが2004年にPC向けに発売した『巫女舞 〜ただ一つの願い〜』の全年齢版移植作品であり、18禁要素を排除したうえで新規CGや演出が追加されています。舞台は神奈川県の架空の村「宮合村」で、神社を中心とした田舎の風景と人間関係が描かれています。

物語は、主人公・元樹が10年ぶりに故郷を訪れたことから始まります。宿泊先を失った彼は、幼馴染の美坂夏希と再会し、彼女が巫女として働く草壁神社に滞在することになります。そこでは、個性豊かな巫女たちとの交流を通じて、過去の記憶や村にまつわる伝承が明らかになっていきます。各ヒロインには専用ルートが用意されており、全ルートをクリアすることで真のエンディング「浅緋編」が解放される構成です。

PS2版では、主人公名が固定され、音声の再収録や演出の調整が行われています。主題歌「wind of memory 〜記憶の風〜」(歌:KOTOKO)やエンディングテーマ「spillage」(歌:MOMO)など、音楽面でも作品の雰囲気を支える要素が充実しています。また、クリア後にはショートカット機能やストーリークリアリストが追加されており、周回プレイの利便性も向上しています。