『第三帝国興亡記II』は、第二次世界大戦におけるドイツ軍の最高司令官となり、ヨーロッパ全土の制圧を目指す戦略シミュレーションゲーム。2005年09月01日にマリオネットからPlayStation 2で発売されました。本作は、2002年に発売された前作『第三帝国興亡記』のシステムを継承しつつ、外交や作戦の選択肢を大幅に拡張した続編です。プレイヤーは史実通りの進撃を行うだけでなく、不可侵条約の破棄や早期のイギリス上陸といった決断を下すことで、「独ソ戦の回避」や「アメリカ本土決戦」といった歴史のifを実現し、最終的にドイツによる世界制覇を成し遂げることが可能です。

ゲームプレイは、大局的な視点で国政や軍備を整える「戦略フェイズ」と、個別の戦場で部隊を指揮する「戦術フェイズ」を交互に繰り返して進行します。戦略フェイズでは、兵器の開発や生産、同盟国との外交交渉を行い、侵攻ルートを決定します。戦術フェイズでは、ヘックス(六角形マス)に囚われない自由度の高いマップ上で、戦車や歩兵、航空機などのユニットを操作して敵軍と交戦します。補給線の確保や敵部隊の包囲といった戦術的な要素に加え、指揮官となる将軍ユニットにはRPGのような経験値とレベルの概念があり、スキルを習得させて部隊を強化する育成要素も実装されています。

本作は、前作からボリュームアップしたシナリオ分岐と、実在した兵器や将軍の膨大なデータ量が特徴です。ロンメルやマンシュタインといった名将たちが実名で登場し、彼らを適切な戦場に配置することが勝利への鍵となります。また、兵器開発においては、史実では量産に至らなかった「マウス」などの超重戦車やジェット戦闘機といった「幻の兵器」も登場し、それらを実戦投入して連合軍を圧倒する展開も用意されています。グラフィックや操作性も改善されており、硬派なウォーシミュレーションとして構築されています。

マリオネットは、『戦闘国家』シリーズなどで知られる戦略シミュレーションゲームの老舗です。第二次世界大戦のドイツ軍は、その高い技術力と戦術で多くのミリタリーファンを魅了してきました。本作で描かれる戦車戦や電撃戦の戦略背景に興味を持った方は、パウル・カレルなどの戦記文学や、ドイツ軍の兵器図鑑を参照することで、ゲーム内のユニット性能や戦術的な意味をより深く理解することができます。

独ソ戦 (岩波新書)

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