『シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド』は、狂気とコメディが同居する独特の世界観でカルト的な人気を誇るRPG「シャドウハーツ」シリーズの第3作目です。2005年7月28日にアルゼからPlayStation 2で発売されました。前作までのヨーロッパやアジアを巡るダークな物語から舞台を一新し、1929年の大恐慌時代のアメリカ大陸を舞台にしています。私立探偵の少年ジョニーと、精霊の力を借りて変身するネイティブアメリカンの女性シャナイアが出会い、世界を脅かす「窓」からの侵略者に立ち向かいます。
このシリーズ最大の特徴である戦闘システム「ジャッジメントリング」は、本作でも健在です。攻撃やアイテム使用時に画面に現れる時計のようなリングに対し、回転するバーをタイミングよくボタンで止めることで行動の成否や威力が決まります。本作ではさらに、敵を空中に打ち上げて連携攻撃を叩き込む「コンボ」や、仲間との合体技「ダブルアーツ」などが強化されており、リングを目押しする緊張感と、派手な連携が決まった時の爽快感が融合した、シリーズ最高峰のバトルを楽しむことができます。
開発は前作同様ノーチラスが担当しており、グラフィックや演出の質は非常に高い水準にあります。しかし、シリアスで悲劇的だった前作『シャドウハーツII』までの雰囲気から一転し、忍者にかぶれたアメリカ人「フランク」や、巨大な猫の映画監督「マオ」といった強烈なギャグキャラクターが暴れ回る明るくコミカルな作風へと変化しました。この路線の変更は従来のファンから賛否両論を呼びましたが、戦闘システムの完成度ややり込み要素の豊富さは間違いなく一級品であり、単体のRPGとして見れば非常に遊びごたえのある良作です。
ヒロインのシャナイアが精霊と契約するために用いる「ドリームキャッチャー」は、ネイティブアメリカンに伝わる魔除けのお守りです。悪い夢を網で捕まえ、良い夢だけを通すと言われるこの装飾品は、インテリアとして部屋に飾るだけでエスニックな雰囲気を演出し、安眠を守る守護符となってくれます。













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