『スクールランブル ねる娘は育つ。』、2005年7月21日にマーベラスインタラクティブから発売されたPlayStation 2対応の正統派学園ラブコメ育成アドベンチャーゲーム。小林尽氏の人気漫画『スクールランブル』を題材に、夏休みの間、塚本姉妹の家で同居生活を送りながらヒロインたちを育成する、夢と現実が交錯するオリジナルストーリー作品となっています。

物語は、プレイヤーが主人公・塚本天満とその妹・八雲の従兄弟となり、両親不在の塚本家で彼女たちの面倒を見ることになる場面から始まります。1日のスケジュールを決めてパラメータを上げる育成シミュレーション要素に加え、矢神高校の個性豊かなキャラクターたちが巻き起こすドタバタな日常イベントを楽しむことができます。天満や八雲だけでなく、沢近愛理や周防美琴といった人気ヒロインたちとも交流を深めることが可能です。

本作最大の特徴は、タイトルにもある通り「睡眠」が重要な鍵を握る「ドリームイベント」システムです。ヒロインたちが眠りにつくと、プレイヤーは彼女たちの夢の中を覗き見ることができます。夢の中では、魔法少女になったりRPGの世界に入り込んだりと、現実ではありえないハチャメチャなシチュエーションが展開され、彼女たちの意外な深層心理や願望が垣間見えます。

アニメ版と同じ豪華声優陣によるフルボイス演出が、コミカルでハイテンションな会話劇を盛り上げます。育成の方針や夢の内容によってエンディングが変化するため、様々な可能性を試しながら、ひと夏の思い出を作り上げることができます。

本作は、小林尽による学園ラブコメ漫画『スクールランブル』を原作としています。2002年から『週刊少年マガジン』にて連載され、主人公・塚本天満の空回りする恋心や、彼女を取り巻く個性的なキャラクターたちの勘違いやすれ違いを描いたギャグ満載の群像劇です。テレビアニメ化もされ、そのハイテンションな作風で人気を博しました。

原作:スクールランブル