『マーセナリーズ』(Mercenaries: Playground of Destruction)は、パンデミック・スタジオが開発し、エレクトロニック・アーツより発売された三人称視点のオープンワールド型アクションゲームです。舞台は近未来の北朝鮮で、プレイヤーは民間軍事会社「EXOPS」に所属する傭兵として、多国籍軍の支援を受けながら反乱軍の制圧任務に挑みます。ゲームは自由度の高い構造を持ち、車両や兵器の奪取、建造物の破壊などを通じて戦況を有利に進めることが可能です。

プレイヤーは3人の傭兵から1人を選択し、それぞれ異なる能力や言語スキルを活かして任務を遂行します。ゲーム内では「DECK OF 52」と呼ばれる反乱軍幹部52名の捕縛・排除が主要目標となっており、トランプのカードに見立てた構成で進行します。各勢力(国連軍、韓国軍、中国軍、ロシアン・マフィア)との友好度が存在し、行動によって関係性が変化するため、戦略的な選択が求められます。

ゲームシステムには、敵勢力の車両に乗ることで偽装できる「カモフラージュ」や、航空支援を要請できる「支援要請」などが搭載されています。また、建造物や車両のほぼすべてが破壊可能であり、物理演算によるリアルな破壊表現が特徴です。続編『マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス』は2008年に発売され、舞台をベネズエラに移してさらなる進化を遂げました。