『North Wind 〜永遠の約束〜』は、雪深い田舎町を舞台に、過去の記憶と淡い恋心が交錯する恋愛アドベンチャーゲームです。2005年4月28日にデータム・ポリスターからPlayStation 2で発売されました。

本作は、PCゲームブランド・DreamSoftの処女作『North Wind』の家庭用移植版です。物語の舞台となるのは、東北の山間にある架空の町「七蔵(ななくら)町」。この町には「恋文祭」という冬の祭りがあり、神社のポストに投函された手紙は、北風に乗って想い人に届くという伝説が語り継がれています。主人公・秋月誠は、写真部の後輩である冬蔦儚(ふゆつた はかな)を連れて数年ぶりに故郷へ帰省し、そこで再会した幼馴染や、新たな出会いを通じて、止まっていた時間を動かし始めます。

ゲームシステムは、文章を読み進めるオーソドックスなノベル形式ですが、物語が「Last Letter編」と「North Wind編」の2部構成になっている点が大きな特徴です。第1部にあたる「Last Letter編」で提示された謎や伏線が、解決編となる「North Wind編」で明らかになる仕組みです。同じ時間軸を異なる視点や可能性から描くことで、物語の深層へと迫ります。PS2版では、新ヒロイン「尾崎鈴美」のシナリオが追加され、既存のファンにも新しい展開を楽しめるよう配慮されています。

評価については、雪国の寒さと温かさを同時に感じさせる「冬の空気感」や、切ないストーリー展開が高く評価されています。BGMの質も高く、静かな夜に一人でプレイしたくなるような雰囲気を持っています。一方で、2部構成ゆえに似たような展開を繰り返す部分があり、周回プレイがやや作業的に感じる点や、攻略可能なヒロイン数が少なめである点については、好みが分かれるところです。

本作の鍵となるアイテムは「手紙」です。メールやSNSで瞬時にメッセージが届く現代だからこそ、直筆の文字に込めた想いは特別な重みを持ちます。大切な人への気持ちを、あえてアナログな手紙に託してみてはいかがでしょうか。書く時間そのものが、相手を想う豊かなひとときになります。

想いを綴る上質なレターセット

駿河屋あんしん&らくらく買取