『C@M-STATION(カム・ステーション)』は、PlayStation 2をテレビ電話端末として利用可能にするオンラインビデオチャットツールです。2005年4月28日にアルダックからPlayStation 2で発売されました。ブロードバンドアダプタ(PlayStation BB Unit)を装着したPS2本体に、USBカメラ「EyeToy」とヘッドセットを接続することで、離れた場所にいる相手とテレビの大画面を通して顔を見ながら会話を楽しむことができる、時代を先取りしすぎた実用ソフトです。
本ソフトは、単なる1対1のビデオ通話機能だけでなく、最大4人まで参加できるアバターボイスチャット機能を搭載していました。カメラに映りたくない時は、可愛らしい動物のキャラクターを自分の分身として画面に表示させ、音声だけでコミュニケーションを取ることが可能です。また、通話をしながらオセロやブラックジャックといったミニゲームをオンラインで遊ぶこともでき、遠隔地に住む孫と祖父母が交流するといったファミリーユースを想定した温かみのある設計がなされていました。
しかし、利用には「PS2本体」「BB Unit」「EyeToyカメラ」「ヘッドセット」という多くの周辺機器が必要であり、さらに月額525円(当時)のサービス利用料がかかるという導入ハードルの高さが普及を阻みました。パソコンでのSkypeなどが普及し始める前夜に、家庭用ゲーム機でビデオ通話を実現しようとした志は評価されますが、通信環境や機器のセットアップの煩雑さがネックとなり、商業的には成功を収めることなく静かにサービスを終了した「早すぎた未来」の遺物として知られています。
現在はスマホ一つで世界中と繋がれる時代ですが、ビデオ通話の画質や印象を良くするための工夫は変わりません。顔色を明るく見せるためのリングライトや、スマホを最適な角度で固定するスタンドを用意すれば、画面越しのコミュニケーションはより円滑で楽しいものになります。













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