『ベースボールライブ2005』は、2005年4月21日にナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)からPlayStation 2向けに発売されたリアル志向のプロ野球ゲームで、『熱チュー!プロ野球』シリーズの流れを汲む後継作品です。タイトルを一新しつつも、実況・演出・操作性のすべてにおいて“テレビ中継のような臨場感”を追求した内容となっており、フジテレビとの共同制作による演出強化が大きな特徴です。
本作では、2004年シーズン終了時点のNPB12球団の実在選手が収録され、球場広告やユニフォーム、応援歌なども当時の実情に即して再現されています。実況はフジテレビの三宅正治アナウンサー、内田恭子アナウンサーが担当し、解説には大矢明彦氏と斉藤雅樹氏を起用。テレビ中継さながらの演出と音声が、試合の臨場感を大きく高めています。
ゲームモードも非常に豊富で、従来の「ペナント」「アスナロ」「オープン戦」に加え、新たに「ドリームリーグ」「タイムスリップ」「熱チュー!劇場」などが追加されました。特に「熱チュー!劇場」は、前作の「ジンセイモード」を進化させたもので、ポジションごとのランキング争いやドラマチックなイベント演出が盛り込まれ、選手の人生をより深く体験できる構成になっています。
また、前作『熱チュー!プロ野球2004』や『アスナロ』『ジンセイ』で育成したオリジナル選手の引き継ぎにも対応しており、シリーズファンにとっては継続的な楽しみ方が可能です。グラフィック面では、600種類以上のカメラアングルや演出が用意され、ドルビープロロジックIIにも対応。選手の顔やフォームに関しては賛否が分かれましたが、球場の雰囲気や演出面では高い評価を受けました。
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