『カフェ・リンドバーグ』は、避暑地の喫茶店を舞台に男性たちの恋愛模様を描く、視点選択式のボーイズラブ・アドベンチャーゲームです。2005年3月31日にプリンセスソフトからPlayStation 2で発売されました。PCゲームブランド「Ein」の『カフェ・リンドバーグ 〜ぼくらの恋愛心理学2〜』を原作とする移植作品であり、家庭用版ではシナリオの修正や追加要素が盛り込まれています。プレイヤーは店長代理や店員など、立場の異なる複数のキャラクターの視点から物語を体験します。
本作最大の特徴は、同じ出来事を「攻め」や「受け」といった異なるキャラクターの視点から読み進める「ザッピングシステム」です。プレイヤーはゲーム中の特定のタイミングで操作する視点人物を切り替え、それぞれの内心や行動理由を補完しながら物語を進めます。会話中の選択肢によって相手の好感度が変化するだけでなく、誰の視点でそのイベントを見たかによって、物語の解釈や感情移入の形が変わる構成です。
ザッピングによる多角的な視点の切り替えと選択の積み重ねにより、特定のカップリングによるエンディングへと到達します。単一の視点だけでは見えなかった相手の秘めた想いや葛藤が、別の視点を通すことで明らかになる仕組みです。ひと夏の共同生活を通じて複雑に絡み合う人間関係を紐解き、それぞれのキャラクターが迎える恋の結末を見届けることになります。
本作は美少女ゲーム『カフェ・リンドバーグ -summer season-』とは同名の舞台設定を共有していますが、開発ライン(studio may-be)やジャンルが異なる独立したボーイズラブ作品です。タイトルにある「リンドバーグ」は飛行家ではなく、ドイツ語の「リンデンバウム(菩提樹)」に由来します。原作は「ぼくらの恋愛心理学」シリーズの第2弾として位置づけられており、心理描写に重きを置いたシナリオが特徴です。













コメントを追加