『あずみ』は、小山ゆうの同名漫画を原作とし、刺客として育てられた少女が戦乱を止めるべく戦いに身を投じる剣術アクション。2005年3月24日にESPからPlayStation 2で発売されました。
物語は、戦国の世を終わらせるために結成された刺客集団の生き残り、あずみが主君の命を受け、各地の武将を暗殺する任務を遂行する形で進行します。原作の初期エピソードをベースにしており、過酷な訓練を経て仲間を斬り捨てたあずみの葛藤や、孤独な戦いの様子が描かれる構成です。プレイヤーはあずみを操作し、襲い来る刺客や大軍を退けながら標的を目指します。
戦闘システムは、刀を用いた高速な「斬撃」アクションに特化しています。多数の敵を連続で切り伏せることでコンボが加算され、攻撃力や移動速度が一時的に上昇する「連斬システム」を搭載。敵の攻撃を紙一重で回避する「見切り」や、強力な一撃を放つ「殺術」といったアクションを組み合わせることで、一人対多数の状況を突破するスピード感が重視された設計です。
グラフィックにはトゥーンレンダリングが採用されており、原作の劇画調なタッチを3Dモデルで再現。イベントシーンでは漫画のコマ割りやフキダシを用いた演出が多用され、視覚的にも原作の世界観をなぞる手法が取られています。各ステージの最後には強力なボスが待ち受けており、剣技の使い分けやタイミングを計った攻防が必要となります。
本編のほかに、特定の条件下で敵を倒し続けるサバイバルモードや、特定のボスと再戦できるモードなどのやり込み要素も含まれています。キャラクターの成長要素もあり、道中で獲得した経験値を各能力に振り分けることで、新しい剣技の習得やステータスの強化を行う仕組みとなっています。
『あずみ』は、小山ゆうによる日本の漫画作品を原作としています。戦乱の火種となる人物を暗殺するために育てられた少女、あずみの過酷な使命と孤独な生き様を描いた長編時代劇です。













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